文書の存在証明(時刻認証)

文書の存在証明(4color-problem.net 2021/09/06 未発表分を修正し発表)

論文等の文書がその時点に存在していたことを証明する存在証明 としては、次のような方法が考えられる。

(1)研究ノートに書き誰かのサインをもらう
 研究ノート(ラボノート)に書き込み、研究所に所属しているなら、上司のサインを書き込んでもらう。
 理化学研究所のラボノート

(2)特許願書の明細書や図面に含めてしまう

(3)公証人の確定日付をもらう
 文書を印刷して公証役場で確定日付のスタンプを押してもらう。
 文書ファイルのハッシュ値だけ印刷して確定日付のスタンプを押してもらえるか?

(4)法務局における自筆証書遺言書保管制度
 目的が違うので適合しないか?
 「自筆証書遺言保管を利用してみた体験談と感想」

(5)内容証明郵便を自分あてに送る
 日本郵便「内容証明 ご利用の条件等」

(6)ハガキに書き込み書留や簡易書留で自分あてに送る
 ハガキは書き込めるスペースが少ないので長い文書は無理。
 文書のハッシュ値をハガキの裏面に印刷する。

(7)印刷物にして国会図書館へ納本
 印刷物にして国立国会図書館の納本制度を利用する。
 電子出版物も含まれるようだ。
 国立国会図書館「納本制度の概要」

(8)雑誌に投稿
 関係する雑誌に投稿する。
 載るかどうか分からない。

(9)NetNewsに投稿
 投稿されたメッセージをUUCPでサイト間を転送していた。
 今はどうなってるのか。

(10)ホームページを作る、検索エンジンに作ったことを知らせる
 例えばレンタルサーバを確保し、独自ドメイン名を取得し、関連付け、作成したホームページをアップロードし公開する。
 検索エンジンにそのことを知らせる。
 Google検索セントラル「初心者向けスタートガイド」

(11)数学論文の場合、数学者のネット(arXiv.org?)に投稿
  数学者以外は投稿できないか?紹介者必要か?

(12)米国の著作権登録
  米国の U.S. Copyright Office に著作権登録をする
 「米国著作権局」

(13)時刻認証(タイムスタンプ)サービスを利用する
 総務省「我が国のタイムスタンプサービスについて」
 タイムビジネス認定センター「認定事業者一覧」
 フリーで使えるタイムスタンプサービス

(14)ビットコインのブロックチェーンを利用する
 文書のハッシュ値(メッセージダイジェスト)を作成し、それをビットコインのブロックチェーンに書き込む。
 例えば Proof of Existence のサービスを利用する(有料)。
 「Proof of Existence」

(15)仮想通貨ファクトムFactomを利用する
 ビットコインのブロックチェーンをベースにしており、電子データの保管ができるようなので文書の存在証明に利用できるのではないか。

(16)グリニッジ天文台永久保存管2000年証明書
 アルファベット100字以内のメッセージを英国王立グリニッジ天文台  に保存するという企画があったが既に終わっている。
 ミレニアム「グリニッジ天文台永久保存管2000年証明書」

(17)タイムカプセル
 存在証明とは言い難いが、タイムカプセルに入れて埋める。
 タイムカプセル的なサービスをする。